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全般性不安障害

全般性不安障害(全般不安症)

全般性不安障害(全般不安症)は漠然とした不安感や周囲から見ても過剰な心配が続くことで日常生活に支障をきたす病気です。通常、不安や危機感というものは生き物が生きていく上で脅威となるものに対して戦ったり、逃げたりするために必要なに準備を行うために生じる適応的な反応と考えられていますが、全般性不安障害(全般不安症)の方はいくつもの出来事や活動に対する過剰な不安と懸念があり、これに常に悩まされているとされています。その不安や懸念はコントロールすることが難しく、緊張やイライラ感、落ち着かなさなどの精神症状だけでなく、頭痛、震え、疲れやすさ、不眠、下痢など身体の症状を伴うことが多いです。身体の症状がみられるため、患者さんは内科を受診することが多いですが、特定の身体疾患が見つかることは稀で、複数の内科医院を受診したのちに渋々精神科を受診するケースも見られます。

1年有病率(1年間にこの病気を生じている人の割合)は3~8%であるとされ、決して珍しい病気ではありません。パニック障害(パニック症)、社交不安障害(社交不安症)、限局性恐怖症、うつ病など他の精神疾患と併存することも多く、全般性不安症患者の50~90%は他の精神疾患を持っている可能性があるとされています。

全般性不安障害にみられる身体症状

  • 頭痛、頭重、頭の圧迫感や緊張感、しびれ感
  • ソワソワ感
  • もうろうとする感じ
  • めまい、頭がゆれる感じ
  • 自分の身体ではないような感じ
  • 悪寒や熱感
  • 全身に脈拍を感じる
  • 便秘や下痢、頻尿
  • 全般性不安症がに生じる精神症状
  • 漠然とした不安感
  • 些細なことで不安になる
  • 注意が続かない
  • 忘れっぽくなる
  • すぐに疲れてしまう
  • イライラする、怒りっぽくなる
  • ネガティブな思考
  • 寝つきが悪い、寝ても途中で目覚める

治療方法

薬物療法としてはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と呼ばれる抗うつ薬や、ベンゾジアゼピン系薬物と呼ばれる抗不安薬を処方するのが一般的です。SSRIによる治療は効果が出てくるまでに数週間から数か月と時間がかかりますが、耐性や依存性などの問題は無いとされ、副作用も少ないです。一方でベンゾジアゼピン系抗不安薬は比較的速やかに効果が実感できますが、耐性や依存性の問題もあるとされ、精神科専門医の指導のもと適切な薬剤調整を受けることが大切です。

また、認知行動療法や洞察指向的精神療法などの心理療法(カウンセリング)も有効であるとされており、薬物療法と併用することで治療効果がより一層高まります。

治療期間は長期にわたることが多く、治療を中断してしまうと60~80%の患者さんが再発してしまうともされていますが、適切な治療を続けることで病気による社会生活の困難やや日常生活での生きづらさは軽減できるため、根気強く治療を継続されることをお勧めいたします。

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